生命保険の賢い選び方とは?必要な保障を確保するポイントを解説
生命保険に加入しておくと、入院時や介護など、いざというときに自分や家族の暮らしを支えてくれます。ただし、闇雲に多くの生命保険に加入すればいいというわけではありません。生命保険には、どのようなリスクに備えられるのか、保障内容などによりさまざまな種類があります。その中から、自分や家族にとって本当に必要な生命保険を選ぶことが大切です。
ここでは、過不足なく、適切な生命保険に加入するための選び方をご紹介します。
生命保険の種類
死亡に備える保険
生命保険というと、死亡に備える保険のことを示す場合があります。いわゆる死亡保険のことで、被保険者(保険がかけられている人)が、死亡したときに保険金が支払われます。 死亡保険は、さらに以下の3つに分けられます。
定期保険 定期保険は、一定の期間を設けて、そのあいだに被保険者が死亡した場合を保障します。保険料がお手頃で、保障期間が終了した後は、更新するかほかの保険に切り替えるかなど検討できるものが多いです。
終身保険 終身保険は、一生涯、解約しない限り保障期間が続きます。契約後に一定期間経過すると、払い込んだ保険料以上の解約返還金(解約返戻金)を受け取れる場合があります。
収入保障保険 収入保障保険は、死亡時にまとめて保険金が下りるのではなく、保険契約の満期まで年払いや月払いで定額が支払われる保険です。被保険者が亡くなった場合、残された家族の家計を支える保険といえます。
病気やケガに備える保険
病気やケガに備える保険には、以下のような種類があります。
医療保険 医療保険は、通院や入院、手術をする場合などに保険金が受け取れます。
がん保険 がん保険は、その名のとおりがんにかかった場合に保障される保険です。がんを理由とした入院、手術、通院などで保険金が受け取れるようになっています。 ただし、同じがん保険でも、通院が保障されるものとされないものや、がんと診断された時点でまとまった一時金を受け取れるものなど、さまざまな種類があります。希望に応じた保険を選びましょう。
就業不能保険 就業不能保険は、病気やケガなどで働けなくなったときの、収入の減少に備える保険です。 例えば第一生命の「就業不能保険(無解約返還金)(2019)」では、14日以上の入院などで就業できない場合に給付金が支払われます。
介護が必要になったときに備える保険
介護が必要になった場合に備える保険には、介護保険があります。公的な介護保険制度も同じ名称でややまぎらわしいため、混同しないように注意しましょう。
介護保険 民間の保険会社が提供している介護保険は、自分が要介護状態になったときなどに一時金や年金が受け取れる保険です。
貯蓄性の高い保険
貯蓄性のある保険としては、学資保険や個人年金保険、養老保険などが挙げられます。 個人年金保険や養老保険は、年金や満期保険金を受け取る前に死亡すると遺族に死亡保険金が支払われます。そのため、死亡への備えの一部として、これらの保険を利用することもできます。
学資保険 学資保険は、子供の進学に備えて保険金を受け取ることができます。小学校、中学校、高校、大学など入学のタイミングで受け取れるものや、大学入学時に一括で受け取るタイプなど内容はさまざまです。 なお、学資保険は、保険料の払込期間中に契約者(親権者)が死亡した場合、その後の保険料の支払いが免除されるものもあります。
個人年金保険 個人年金保険とは、公的な年金では老後資金に不安があるなどという場合に、自分で用意する年金のことです。年金の受け取り方などによって確定年金・有期年金・終身年金といった種類があります。
養老保険 養老保険は、死亡保障と貯蓄性の両方を兼ね備えた保険です。被保険者が死亡した場合は死亡保険金が受け取れ、満期を迎えた場合は満期保険金が受け取れます。
必要な生命保険は人によって異なる
必要な生命保険の種類や内容は、家族構成や年齢、資産状況など、人によって異なります。生命保険を選ぶ際には、いきなり商品を見比べるのではなく、自分と家族がどのようなリスクに備える必要があるのかを知っておくといいでしょう。 まずは、自分や家族に、今後起こりうるリスクについて、書き出してみてください。
<今後起こりうるリスクの書き出し例>
がんになりやすいかもしれない
収入が不安定でもしものときに家計が心配
老後や介護はどうしよう
家計の担い手が死亡したら生活できない
子供の教育資金が心配 など
そして、リスクについてチェックしてみましょう。 書き出したリスクが起こってしまった場合、どのような問題が起こるのか、その問題はお金でカバーできるのか、その場合にいくらくらい必要なのかといったことを、一つひとつ確認していきます。
リスクの内容や必要な保障は家庭によって変わります。ですから、自分の場合について考えることが大切です。 ここでは、具体的な例を挙げてみますので、生命保険を選ぶ際の参考にしてみてください。
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